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基礎知識



カ テ  ゴ リ


協力の歴史

更  新  日


2013/05/02 11:10



分 野 課 題


ジェンダーと開発 共通






主  管  部


経済基盤開発部、ジェンダーと開発課題タスクフォース






ト ピ ッ ク ス

















WID,WAD,GADの基本概念とアプローチ





《WID,WAD,GADの基本概念とアプローチ》
WID
(Women in Development)
WAD
(Women and Development)
GAD
( Gender and Development)
基本的開発理論
近代化理論、経済成長論
従属理論(dependency theory)(メトロポリス・サテライト理論)
地球規模の開発論(globalization)、ポスト・モダニズム
基本的な
女性学の
考え方
リベラル・フェミニズム
マルクス主義フェミニズム、ラディカル・フェミニズム、エコロジカル・フェミニズム
第3世界フェミニズム、ブラックフェミニズム、社会主義フェミニズム
「開発」の考え方
「開発」は、西洋型の近代化、経済成長と同義語。開発途上国を「遅れている」と捉え、西洋の技術・制度・価値の導入の度合いを、開発を示す指標とする経済開発が進んだ結果、開発途上国の貧困が、相対的に増長したとして、近代化こそが貧困の原因であるとする。したがって、西洋中心の開発からの離脱、西洋的技術への批判、第3世界の自立が、開発の基本であるとする開発は、近代化・経済成長ではなく、一系的進化の過程でもない。権力に影響されない自律的な自己表現、成長、そして進歩(evolution)の課程である
「開発と女性」の
基本的な考え方
「開発」への女性の参加・統合(integration)
女性独自の社会制度・プロジェクト(Women only projects)
女性の実際的ニーズおよび戦略的ニーズに対応するプロジェクト
女性の生産性の向上。女性の開発ニーズ、労働統計の充実、雇用と教育の機会の均等。女性のためのプロジェクト。女性は、基本的に開発の受益者女性の従属的状況の分析。男女の不平等の原因は、男性優位社会、家父長制にあるとする男性の社会的性差(ジェンダー)および関係に注目。不利な立場にいる女性のエンパワーメントを通じて、実際的ニーズを戦略的ニーズに変容させる。女性は、社会変革の担い手
アプローチ
平等アプローチ、効率アプローチ
貧困撲滅アプローチ
住民参画型アプローチ、エンパワーメント・アプローチ、持続的アプローチ
成果
開発過程において、女性が果たしている役割に対する認識、女性に関する統計の必要性、女性の教育と雇用の機会の向上に対する認識を深めた。国際女性年(1975年)および国連女性の10年、女性差別撤廃条約の成立。ナショナル・マシーナリーの設置。援助機関、開発途上国政府における、WID担当部署、WID専門家等の採用近代化理論に基づく「開発」を批判。特に、NGOの間で、このアプローチが採られ、女性特有の役割、知識および経験に対する認識を深めた。女性の貢献に見合う恩恵を女性が受けるべきであるというキャンペーンが広まり、先進国内および援助機関の開発政策の中で、「女性」の課題が取り上げられるようになった西洋の女性の経験を中心とした女性の考え方ではなく、開発途上国の女性の経験に基づき、階級(class)、人種(race)、ジェンダー、植民地主義、国際政治経済等に影響される女性の状況の分析手法を提示し、開発政策に反映した。また、ジェンダープランニングの分野に対し、開発援助機関、開発途上国政府、NGO等の関心を高めることができた
限界
近代化理論に立脚する「開発」そのものには、疑問を呈していない。従って、同様に、女性の地位向上は、開発途上国の女性の多様性、自律性を尊重するよりは、西洋型モデルに沿って「前進する」ことを提唱する。男性優位の社会構造、南北の女性間の格差の分析は、行われない。政府、援助機関、国際機関などで、現在の主流のアプローチ女性を、同質の集団・階級ととらえるため、開発途上国における女性の多様な状況に、対応することができない。また、女性のみを対象とした政策やプロジェクトを提唱した結果、小規模多数のプロジェクトが実施されるに留まり、目指した権力構造の変化には、繋がらなかった。女性は、周辺的存在に留まっている女性の多様性、男女関係を規定する、ジェンダー、階級、人種等の社会的特質のどのような相互作用が、女性の「従属的」状況を作り出しているのか、どのようにそれを解消できるのかが明確にされていない。NGOには強い影響を与えることができたが、開発援助機関、開発途上国政府等には、実質的には受け入れられない
出典:田中由美子(1995)「開発と女性」国際協力事業団・国際協力総合研修所『国際協力概論 地球規模の課題』 p96-97






添 付  資 料


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