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課題別指針



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更  新  日


2013/05/17 10:46



分 野 課 題


貧困削減 貧困削減






主  管  部


経済基盤開発部、貧困削減課題タスクフォース






ト ピ ッ ク ス

















指針3-2    貧困削減に対する効果的アプローチ(概観)





引用元: 課題別指針「貧困削減」(2009年9月)<概観>および第3章「貧困削減に対するアプローチ」(3-2)

貧困削減に対する効果的アプローチ

 開発戦略目標毎に、以下①貧困層の能力を強化するための支援と、②能力を発揮するための環境整備に対する支援の両方を説明する。開発戦略目標は、可能な限りマクロ・メゾ・ミクロの各層に対する支援を意識した複層的な書きぶりに努めるが、開発戦略目標の性質が各々異なるため、必ずしも、すべての目標に各層別の支援アプローチがある分けではない。

 尚、事業の計画に当っては、①事業が誰を主たる裨益者とするのか、また、②想定される裨益者に当該事業がどのような便益を与えるかにつき、十分に検討することを前提とする(第2章「JICAの協力の方向性」を参照)。 また、ここで紹介するどのようなアプローチであっても、事業の計画・実施については貧困層に対する負の影響(被害)を最小化し、正の影響(便益)を最大化することを、常に念頭に置くことが肝要である。 
※詳細は各開発戦略目標(青字部分)をクリック参照のこと
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開発戦略目標1 経済的能力(生活手段の確保および収入向上)

 経済的能力は、衣食住の充足に、直接的な関わりがある能力である。生活手段には、主に、①農林水産業を通じたもの、②農林水産業以外の手段によるものがある。但し貧困層の特徴として、ひとつの手段だけでは、安定的な生活を維持することが困難であることから、可能な限り生活手段を多様化させる戦略を選ぶ場合が多い。

①農林水産業を通じた生活を営む貧困層への支援

-土地、自然資源、生産資材、市場、金融サービス等に対するアクセスの改善

-生計手段の多様化

-生産の拡大

②農林水産業以外を主たる生活手段とする貧困層への支援

-雇用創出効果の高い産業振興政策、金融制度、税制、補助金制度の整備

-インフォーマル・セクターに従事する貧困層を包含する社会保障制度の整備

-雇用促進(職業訓練、就労支援)

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開発戦略目標2 人的能力(基礎的生活能力の向上)

 人間として基礎的な生活を送るには、健康で基礎的な教育が受けられること、また、衛生的で安全な生活環境が、安定的に確保されることが不可欠である。人的能力の不足は、経済的能力や社会文化的能力をも低め、脆弱性を高める。

①教育水準の向上

-基礎教育へのアクセスの改善(学校施設改善、教員配置、教育資機材調達、奨学金制度、授業料無償化、給食制度等)

-夜学やノンフォーマル教育を通じた補完的な教育機会の提供

-教員の再教育等による教育の質の向上

-地域ニーズに応じたカリキュラム(農業実習や少数民族の母語による教育等)

②保健状態の改善

-健康保険、予防接種、妊産婦や乳幼児に対する健診の制度整備

-地域保健の向上

-HIV/AIDS等に対する社会的包摂・疾病に対する理解促進

③生活環境の改善

-社会インフラ整備(水道、下水・排水、トイレ等)

-都市スラムの居住権の確保とのバランスの取れた公共的な都市再開発

-住民自身の意識化、自助努力による小規模インフラ整備、生活技術の向上

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開発戦略目標3 保護能力(脆弱性の克服)

 貧困層は、慢性的な貧困にあり、外的ショックに備え対応する余裕がないために、社会の他の人々に比べて、ことの他、被害を受けやすい。また、外的ショックは、慢性的貧困にある人々だけでなく、貧困ラインの線上にいるような脆弱な人々を、一時的に貧困に陥れるため、そのまま貧困に定着させてしまう恐れがある。

外的ショックに対応するには、①外的ショック軽減能力と、②外的ショック対応能力の2つが必要である。

①外的ショック軽減能力

 外的ショックによるダウンサイド・リスクを引き起こさない、或いは軽減させるように予めの措置を講じることのできる能力。外的ショック発生の影響予測(データ収集・分析)と対応の体制整備(最低限の水・食料等の備蓄、防災マップの作成、防砂インフラ、緊急融資システム、社会保障サービス、インフォーマルな相互扶助メカニズムの強化等)に対する支援。

②外的ショック対応能力

 外的ショックの被害の拡大・深刻化を抑え、早期に、回復することができる能力。人命救助・保護、インフラ復旧、物資の緊急配布、仮設住宅建設、生活支援等の緊急的な対応ができるマクロ・メゾレベルの行政能力に対する支援。また、紛争のような外的ショックには、警察機能の再建、地雷除去等による、治安・安全の回復、精神的外傷(トラウマ)へのケアも必要である。経済・金融危機、食料危機、原油価格高騰の影響による、急激な緊縮財政措置で、圧縮されがちな社会サービスに対する融資は、一定の効果が期待できるだろう。

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開発戦略目標4 政治的能力・社会文化的能力(政治・社会参加の実現)

 人間としての尊厳を持ち、社会的地位が認められること、また、社会の一員であるという意識を持つこと(社会参加)、そして人権が保障され、政治的意思決定過程や政策決定過程に影響を与えられること(政治参加)に関する能力。

①政治・社会参加の促進

-歴史的な経緯や社会文化的な背景を踏まえた政治制度や法整備

-地方行政機関職員のニーズアセスメント能力、参加型開発の理解やファシリテーション能力の向上

-ガバナンス強化

-貧困層の意思決定過程への実質的参加(住民組織強化)

-政治・社会参加に関する啓蒙

②固有の社会習慣・文化の尊重と配慮

-多文化共生

-事業における固有の社会習慣・文化に対する配慮

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